数字で見るモンテネグロサッカー#なぜ東欧の小国にチャンスはあるのか

こんにちはサッカー選手でブロガーのよーへー(@lavemilan)です。

今日はヨーロッパのトライアウト先として有名なモンテネグロのサッカーの話しです。

日本最大手のサッカー留学斡旋会社ユーロプラスがトライアウトの宣伝をしていることもありヨーロッパのトライアウト先としてはかなり有名なモンテネグロ

さらにモンテネグロ3部にはオーナを日本人が務めるFKアドリアも2017年には発足し、ますます日本との繋がりの強くなっている印象です。

そんな東欧の小国モンテネグロですが、なぜトライアウト先として名を馳せているのでしょうか

前回前々回記事ではサッカーの移籍専門サイトTransfer Markertについて書きましたが、今回もそこから数字は引っ張り、モンテネグロの可能性や実際の事情をいくつかの数字から考察していきます

僕自身はモンテネグロでのプレー経験はありませんが周りには過去にプレーしていた選手の友人も結構いたり、FKアドリアの大迫さんとも実際にお話をしたことがあります。

今回はでそういった現地での経験のある人から聞いた話しも交えて書いていきます。

*これらは全て個人の見解で、必ずしもここに書いてあることが正解だとも限りません。あくまで僕の経験による1つの意見ですので、全部鵜呑みにせずしっかり自分で情報を引っ張ってくることも忘れずにしてください。

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人口62万人(足立区以下)の超小国

モンテネグロの人口は62万人。足立区の人口68万人より少なく、国の大きさも福島県ほどでまさに”小国”です。

日本の人口が1億人を超えていますから単純に競争率を比べてもその差は一目瞭然ですね。

また、東欧は立地的にお互いの国同士の行き来が簡単にでき、スカウトも毎週末のリーグ戦に足を運んでくるとか。

サッカーのレベルもそうですがこうした背景も前提にありそうです。

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サッカー国内リーグ事情と日本人

チーム数:1部、2部ともに10チーム

平均年齢:1部→25歳2部→24歳

チーム数は意外にも少ないです。

確認したところ日本人の数は1部に2人、2部に11いました。(サイトで数えましたが、訂正あれば連絡ください)

1部はハードルが上がるのは数字を見ても一目瞭然です。

✴︎写真は1部でプレーしている2人の選手の市場価格

1部で現在プレーしている山本選手は武南高校卒業→スペイン4部→モンテネグロ1部に海外2年目で移籍していますのでJ経験はありませんがこれは例外かもしれません。

余談ですが実は彼が1年間プレーしていたスペイン4部のチームで僕も半年プレーしていました。彼は1年目でかなり結果を出していましたが僕は対照的にほとんど活躍できずに半年で移籍しました。こうやって結果の残せる選手はしっかりと上に上がっていくんですね。(自分への皮肉ですが...ここからの巻き返しに期待。)

2部にいくと日本人の人数がぐっと増えていますので無名の選手も多く、1部と2部の差は大きいと想像できそうです。

また、平均年齢を見てもかなり若いリーグなのでいい選手はどんどん外に行くのでしょう。(どこの中堅国もそうですが)事実、現モンテネグロ代表のうち国内でプレーしている選手は26人中わずか3でした。

 

まとめ①
・1部と2部のレベルの差は大きい
・日本人は1部に2人、2部に11人
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Total Valueが高くないこそチャンスは大

Total Value

1部→43位/56中(26,17 Mill. €)

2部→30位/41中(9,31 Mill. €)

※J1→348,83 Mill. €、J2→157,68 Mill. €、J3→15,00 Mill. €、JFL→1,83 Mill. €

ヨーロッパ全土で順位付けしてみると下から数えた方が早いです。日本のJ2と比べても数値は7分の1ほど。(日本と比べることは単純にはできませんが。)

日本で活躍していない選手にも現実的に十分チャンスがあり、エージェント会社が選手を送るのはそういったことから背景があると考えられます。

リーグのレベルは置いておいてTransfer Markertなどにも記載されるのでエージェント側も選手を売りやすく(移籍させやすく)なるのは確かで、日本で目立った実績のない選手のキャリアのスタート地点としてはベストなのかもしれません

また、1部、2部でプレーできるチャンスがあるのも大きくて他大陸移籍時も有利になったり、映像が残るので自分のプレー集を作れるといったポジティブな面もあります

サラリーは?

前回記事でサラリーとTotal Valueは多少関係しているという話しを書きましたが、モンテネグロは1部でも家と食事と給料数万という選手もいるようです。

モンテネグロからポーランド、ブルガリア、そして代表にも選ばれた加藤恒平選手は有名ですが初めの数年はサラリーが月2−3万円程度だったと言います。

また2部だとサッカーだけで生活をしていくことは難しいようです。貯金を切り崩しながらプレーしているという選手をよく聞きます。

もちろんステップアップの可能性はあり、金銭面で言えば加藤選手はブルガリア1部の時は手取りで月50近くもらっていたという話しを(テレビのインタビューで)していました。

ステップアップのカラクリ

冒頭でも書きましたが、モンテネグロ(東欧)がステップアップに最適だと言われる1つに国の立地です。

世界地図を見ればわかりますが国と国の距離が近いのでとにかく試合に近隣のスカウトが見にくるというようです。

さらには1部に行ければヨーロッパリーグ予選参加のチャンスもあります。前述したように、マーケットに乗れるというのも大きなメリットです。

外国人率から見るリーグの立ち位置

外国人率

1部リーグ→12.6%(55位/56中)

2部リーグ→8.7%(32位/41中)

外国人率はヨーロッパ全土で比較してもかなり低いです。

2部になると外国人の半分近くが日本人でした。

1部でもアジア人は日本人2人と韓国人1人の計3人のみ。その他の外国人もセルビアやボスニアヘルツェゴビナなど隣国出身の選手が大半でした。

ヨーロッパ出身の選手からすると、わざわざ小さい国に行くメリットはなく自国の下部から上を目指すのが王道なのでしょう。

さらにアフリカや南米出身の選手は移民のビザの取れる北欧や言葉の通じるスペイン、フランス、ポルトガルなどの方が行きやすいのかもしれません。

数字上は外国人に向いているリーグかは不明ですが、逆に穴場のリーグであるといった見方もできます。

実際に2部の外国人の半分を日本人が占めている事実もありますし、ユーロプラスのおかげで現地での日本人の評価も高まっているという話もあります。

冒頭で書いたように日本人が作ったクラブができたのも追い風でこれからますます日本からチャレンジする選手が増えるかもしれません。

特に2部リーグはTotalu Valueと照らし合わせても、実績のない選手にもフラットにチャンスがあるリーグと見てもいいと思います。

まとめ③
外国人率は高くないが日本人には穴場

 

外国人率の高いリーグ

ちなみに外国人率の高い1部のマイナーな国だとリーグはデンマーク、スロバキア、マルタなどは40%越え、モンテネグロのお隣セルビアは18.7%でした。

最近はマルタ渡航選手も増えているようですが、数字上はチャンスがありそうです。

セカンドリーグ以下は極端に外国人の比率は下がり、どの国もだいたい30%以下でした。

モンテネグロ の理想と現実

「モンテネグロ からステップアップを目指すのであれば最低3はかかる。そして、その間の経済的バックアップなど周囲のサポートもないと継続は難しく簡単なリーグではない。
サラリーが払われなかったり、水道水が出ないとかサッカー以外のところでも辛抱強さが必要。」

これは僕がFKアドリアのGM大迫さんに言われたことです。

スポーツは実力の社会なので結果を残すには様々な困難に勝つ必要があるのは当たり前ですが、モンテネグロ や東欧など小国も例外ではなく、行けばプロになれるというほど単純でもなさそうです。

実際に僕の友達でも半年でクビになって日本に帰ってきた人もいます。

ちなみに今冬のトライアウトは30人ほどチャレンジして契約したのは5人ほどだったという話しを聞きました。

参考→https://camp-fire.jp/projects/116055/activities/72240?yclid=YJAD.1555417865._pnnLNydcq1_DO0YE2I7zR.Wkl3mwBGh8.D3wXAK9hex3xt5K.kUaMBE.tL.gLW1fmxXbL1F265dG3g-#main

同時に実際にそんな厳しいリーグからステップアップしている選手もたくさんいます。

僕の知っている選手でモンテネグロから他の国へ移籍した選手のSNSをせっかくなので紹介します。

高橋選手

モンテネグロ 2部→フィンランド2部→ルーマニア3部

江川選手

モンテネグロ 1部→スウェーデン2部

飯沼選手

モンテネグロ 1部→アルバニア1部

https://news.nicovideo.jp/watch/nw2273880

モンテネグロでの下積みは最低3年
経済的にも精神的にもタフさが求められる

まとめ

今回は様々な数字からモンテネグロトライアウトの可能性や現地の事情について考えました。

モンテネグロチャレンジは長期的に考えることが必須です。

それはモンテネグロと日本サッカーを繋いだパイオニア大迫さんの言葉に全てが詰まっています。

自分がそこで生活している様子をイメージしてみたり、精神的に継続できるか、いろいろ考えた上で渡航するといいと思います。

最近は短期で留学という選択肢もあるようなので機会があれば一度どんな国なのか視察に行くのもアリかもしれません。

また、現在プレーしている選手に聞くのもいいでしょう。

ツイッターでモンテネグロ2部と検索すれば選手も出てくるので興味ある選手は連絡してみてください。

ではまた!

https://twitter.com/souhei000

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