『プロを目指して』ーJリーグの下部組織から大学サッカー部に行き起こった「変化」と「学び」

こんにちはよーへーです。

今回はこのブログ内では初めてですが、記事の連載をお願いしてみました。

寄稿してくださったのは慶應大学の体育会ソッカー部でプロを目指して現在頑張ってる山田くん(@hirotaka0810)。以前、日本で一度お会いしたのですがサッカーへの熱意はもちろん、僕のSNSやサッカー以外の活動の部分でも非常に興味を持ってくださり、共通する部分を感じ依頼しました。

そんな第1回はJユースから大学に行き起こった変化についての話しです。

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憧れのJ下部から大学へ

「ヒロ、お前サンガ行くん?」

「すげーな、今のうちにサインもらっとこう」

「プロなれよ、マジで」 

2014年の秋、京都サンガF.C.U-18への入団が内定した私は周りのサッカー仲間や友達からのこのような言葉で包まれていました。

「やったあ、本当にJ下部でプレーできるんや」という最高の感情が私の心の中を満たしており、進路が決まってからは毎日幸せな日々を過ごしていました。

私にとってJリーグの下部組織(以降J下部)でプレーすることは憧れであり、 念願でした。

理由は単純でJ下部がプロサッカー選手になるための最高の環境であり、近道」だと思っていたからです。 

私の小さい頃からの将来の夢はneedless to say(言うまでもなく)プロサッカー選手で、その夢を達成するには最高の環境で、高いレベルの選手たちと切磋琢磨しながら、一つづつ上のカテゴリーに上がり、TOPチームに昇格することが最短距離だと思っていました。

私以外にもこのように考えている選手は特に中高生には多いでしょう。

しかしこれは半分正解で半分間違いです。

結局サンガではスタメンを勝ち取ることは出来ず、TOPチームへの昇格は叶わなかった私は、プロサッカー選手の夢を諦められず大学サッカーへの道に進みます。

そんなJリーグの下部組織から部活動へと「環境」を変えたことで”プロサッカー選手”という夢に対しての見方や考え方に変わったことがありました

ということで今回は環境」を変えたことで起こった、「心境」や「意識」の変化について書いていきます。

現在、中高生で部活やプロを目指してサッカーをしている人。また、どんな環境であれプロを目指して日々努力をしている選手に私の経験やアイデアをシェアできたらと思います。

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大学進学後の2つの大きな変化と学び

大学進学して3年目になろうとする今年ですが、「環境」の変化は大きく2つありました。

1つ目が「人数」の変化、2つ目が「全員がプロを目指しているわけではない」という変化です。

Jリーグの下部組織と現在所属する慶應ソッカー部は圧倒的に所属する選手数の違いがあります。ポジティブな面もあればもちろんネガティブな面もあります。

そして、サンガのユースではただプロを目指してサッカーをしていればよかったですが、大学サッカー部では違います。

これらの環境の変化は私に様々な成長や新たなアイデアを与えてくれました。

マンモスチームから学ぶこと

京都サンガF.C.U-181学年 10人、3学年で30人程のチーム。

それに比べて慶應ソッカー部は1学年40人程、4学年で170 ほどのマンモスチームです。

チームメイトが30人から170人になりました。

みなさんは想像がつくでしょうか。笑

170人いればサッカーをしている理由やその取り組み方が違います。自分はこれまで狭い範囲で、ただプロになることだけを考えてサッカーをしてきました。

しかし慶應 ソッカー部では、

「大学から再びサッカーを始めた選手」

「海外でプロサッカー選手になったこ とがある選手」

「高校サッカー選手権で優勝したことのある選手」

「海外サッカーを見るのが好 きで研究している選手」

など、これまでに出会ったことの無いような本当に多種多様な選手がいます。そうした選手達とプレーしたり、コミュニケーションをとることは、新たな世界を見ることが出き、自分のサッカーに対する取り組みや考え方改めて見つめ直す機会となりました

様々な選手達のトレーニングや考え方を自分に取り入れることができたりと、多くの人が、部員が多くいればいるほど、マイナスであると考えるかもしれませんが決してそういうわけでもなかったりします。

特に狭い世界しか見てこなかった自分にとっては、様々なバックグラウンドを持った選手達との日々の活動の中で、新しい価値観や学びを得られるのは非常にポジティブなことでした。

 逆にネガティブな面では、人数が多いことによってチームとしての結束が難しいこと、競争がとても激しい上に、限られたリソースを大人数でシェアしないといけないということがあげられます

もちろん人数が多い分こういった問題が出てくるのは仕方ありません。

慶應ソッカー部では4チームに分かれて活動していますが、1チームでも同じポジションの選手が4人ほどいます。場合によっては自分がやりたいポジションから移動する場合があります。私自身も今そうなっています。

最初は受け入れ難く、「なぜこのポジションで出させてもらえないんだ」と思っていました。

同時に私はこれらのネガティブな面もポジティブに捉えるようにもしています。

例えば、今では新しいポジションでプレーしたことによって、プレーヤーとしての幅が広がり、この経験は自分にとってプラスになっていると前向きにとらえるようになりました。(最近は体の横幅も広がっています…ダメです。)

また、プロを目指している私にとって、この激しい競争に勝つために試行錯誤し、正しい努力を重ねることで自分の夢に繋がるとも思っています。

やはり現実的には慶應ソッカー部内での競争に勝ち抜き、絶対的な存在で無ければプロになるのは厳しい。

部活の人数の多さは、マイナスな点としてよく挙げられるますが、ライバルと切磋琢磨し、激しい競争に勝ち抜くプロセスにおいて、自分自身の絶対的な能力が向上し夢に近づくと考えると、必ずしも部員が多いことはネガティブなことでは無いかもしれません。

全員がプロを目指している環境ではない

 2つ目は、Jユースから大学サッカーにきた中での最大の変化と言えます。

それは「組織の中で求められることの変化」です。

具体的には慶應ソッカー部において「サッカーだけやっていれば良い」という考え方は禁物です

サンガ時代はシンプルでした。

ただプロを目指してサッカーをしていれば良かったからです。

組織の中でも、プロサッカー選手になることを求められ、そのための最高の環境が与えられ、ただひたすらサッカーで上に上がることだけを考えてプレーしていました。(もちろん学業の方も手を抜かず行なっていましたが)

しかし、大学に入るとそれらは激変します。

そもそもプロサッカー選手を目指している選手は1学年でも数人です。つまり、ソッカー部の大多数のサッカーをしている理由が「プロになるため」では無いのです。そんな中で、自分一人が「プロになるためだけ」にサッカーをするのは問題であるということは、想像できるでしょう。

特に慶應ソッカー部は、学生主体でチームを運営しているため、一人一人の学生が形は異なれどチームへの貢献が求められます。

部活における自分の存在意義を考えて活動しなければいけません。

直近では週に2日、1学年全員が集まってミーティングを行っていました。 高校時代はほとんどなかったことが、大学では当たり前のようにある。

このようなことは、「プロになるため」だけの観点から見るとネガティブなことかもしれません。

もし、この記事を読んでいる中・高生の中で、「プロになるため」だけの理由で大学サッカーに進もうとする選手がいればそれはお勧めしません。前述しましたが、大学サッカーは学生主体で運営することがほとんどのため、「サッカーだけをやる場所では無い」と断言できます別の場所でサッカーをした方が良いかもしれません。

私は何も大学サッカーでプロを目指すなと言っているわけでは無いですし、もちろん私自身もプロを目指しています。他校であれば明治大学などは多くの部員がプロを目指していると思います。ただ自分のことだけを考えてプレーして良い場所では無いということです。

私自身は大学サッカーを、「ロを目指しつつも社会に出る前の準備期間」と捉えています。もしプロになれなかったとしても、 大学サッカーで4年間活動したことは今後の人生に必ずプラスになると思いながら、日々活動して います。

このような心境や意識の変化は大所帯の組織の中で揉まれて生まれたことだと思います。

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「プロと環境はそこまで関係ない」と思う

記事の中で私が最も言いたいことは、「プロになるのに環境はそこまで関係ない」ということです。

冒頭で書いたように私は幼い頃からプロになるために「近道」である(少なくとも私はそう信じてました)J下部に入る ことを強く望んでいました。また大学に入った当初は、J下部との違いから、大学サッカーはプロになるのに適した環境ではないなとも考えていました。

しかしプロになる上での評価は、「相対的」な評価ではなく、「絶対的」な 評価になると思います。

Jの下部組織でもある学年から誰もプロに上がれないこともあるし、反対に弱小校と言われる高校や大学の部活からサッカー以外でもチームに貢献をしながらもプロに進んでいく選手もいる。

そうした選手達を間近で見て自分の考えがいかに間違っていたかを思い知りました。

どのような環境に置かれても、「結局やるやつはやる、やらないやつはやらない。」シンプルです。

だからこそ、プロを目指している選手はどんな環境にいようと、それを言い訳にせず、己の絶対的な能力を伸ばすために努力すべきだと大学のサッカー部に進み改めて日々感じています。生意気なことを言ってるなと思われるかもしれませんが、これは私自身への戒めとしても書いています。 

以上が私がJユースから大学サッカーに進み変わった「意識」や「心境」でした。少し長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

なにか意見があれば気軽にご連絡いただけたらと思います。

では次回もお楽しみに!

(文:山田大敬 編集:よーへー)

 

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