【スペインサッカー留学】覚悟を決め異国へ。3年目の現役プレーヤーが語る海外サッカーのリアル

スペインにサッカー留学する人は年々増えている。そんな中、スペイン南部アンダルシアで闘うサッカー選手がいます。

マドリードで2年、3年目の今年はセビージャに活動の場所を移し、プロリーグの一つ下テルセーラ(実質スペイン4部)のCoria CFでプレー。選手としてもちろん、ピッチ外でも日本語教師やSNSでの活動なども精力的に最近は行っている部坂雄大さんですが、もともと海外志向はあまりなかったという。

覚悟を胸に日本を飛びたった彼にスペインでの3年間を語ってもらいました。

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住むにつれて本当にスペインが好きになった

ーまずスペインに渡航した理由はなぜだったんですか?

部坂雄大(以下雄大) ユーロプラスがやったセレクションです。 軽い感じで受けて、結局そのセレクションはダメだったんですけど、そのあと声をかけてもらいました。

もともと海外志向があったわけではなかったんです。

高校から大学に上がった時に一つ燃え尽きていて、大学でもトップに絡めない場所でサッカーをしていて、続けるか、さっぱりやめるかの過渡期だったので”1つ挑戦してみよう!”って言う感じでした。

ー意外でした!実際にスペインに来てどうでしたか?日本のサッカーとか違うことも多いですよね。

雄大 戦術とかで良いなと思ったのはカウンターをファールで止めるとか、イエローカードをもらってでも失点よりはマシみたいなそういうマインドかな。日本の選手はそうやって教わってないからできないじゃないですか。

同時にスペインの5、6部だと結局大学サッカーの方がレベルは高い。同い年が新社会人になって焦りとかお金のすごい考えた時期もありました。

でも、日本から出るって決めた時点で、覚悟を決めていたので正直、簡単に戻れない、 プライドというか。いいプライドだと自分では思っていますけど。

そんな中で自分は本当にスペインに住むにつれてスペインのサッカーも生活も好きになってきたとこがあります。

ー今シーズンはテルセーラ(4部)でプレーしていましたが5、6部との差はどうですか?
5部から4部というのはスペインでサッカーをやる上では一つの壁ですよね。
マドリードからセビージャと単純に比較も難しいと思いますが、地域差なども感じますか?

雄大 自分もずっとそこを一つの壁として見ててテルセーラ(4部)に入ってみて改めてその差を感じました。

地域差はよく言われますが比較は難しいですね。

僕はセビージャの地区に来て、思ってたよりレベル高いと感じました。周りの選手の経歴見ても元々1部2部でプレーをしていた選手もいる。

もちろんマドリードの方でプレーする選手も同じくこっちのレベルは高いと言うかもしれませんが。笑

ただ、環境とかお金とかは田舎の方が多少潤っているというのは一里あります。

自分も今、お金をもらえてサッカー中心の生活を送れていることは恵まれていると思いっているので。

ーテルセーラ(4部)はプロリーグではないですよね。チームメイトで完全にプロの待遇を受けている選手もいるんですか?

雄大 はい。 そのアマチュアとプロが連携してやってるみたいなんですけど、セグンダB(3部)からが公式でプロですね。

その下のテルセーラはプロというかほとんどアマチュアですね。

それでもベテランとか経歴のある選手はサッカーだけで生活をしている人もいます。

チームメイトにはもちろん仕事してる人もいて、業種はまちまちで人によって違うと思います。

でもサッカーである程度貰えているので、ガッツリ仕事っというよりは、半日軽い仕事してっていう感じの人が多いかな。


ー僕が経験したプレフェレンテ(5部)とかだとサッカーが好きだからやってるっていうのが多くてサッカーで生活している選手はいなかったので、経済的な待遇を見ても5部と4部では差がありますね。
雄大さんはどんな待遇で現在はプレーしているんですか?

雄大 自分は家と飯を出してもらっていてプラスで固定給です。

あとは勝利給ですね。ベンチ入りしてチームが勝てばいくらか入ります。

家はチームのオーナーの家に住んでいるのでだいぶ助かっています。もともとは外国人選手の寮なんですけど、今は自分しか外国人がいないので1人です。

贅沢しなければ普通に生活はできます。

ーいいですね!余談ですが2部練習しているというツイートを見かけましたが、チーム練習以外もグラウンドは使えるんですか?僕はスペインのチームで自主練をしていて怒られた経験があります。笑

雄大 自分のチームは選手はグランドを自由に使えるんですよね。

だから仕事ない人とか、練習したい人で集まってやったりとか。

まあ、スペイン人もそんなに練習好きじゃないんでうん、そんなに来るわけじゃないですよ。笑

だから本当何人かでやりたい選手だけでやっています。

やっぱり日本人は練習したいじゃないですか。僕も時間をやって努力して自信に変えたい感じでなので。

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スペイン人はカテゴリーを下げてでもプレーできる場所に行く

ー経歴を見ていると移籍を何度か繰り返していますよね。日本ではチームを変えることに対してあまりポジティブでない選手も多いです。

雄大 日本人はカテゴリーを下げる移籍をネガティブに捉えがちですよね。日本人って凄いそこのプライドも高いし、ネガティブな移籍ってしたくない人が多い。自分もそうでした。

でもスペイン人はやっぱカテゴリーを下げてでも出れるチームにいく。

自分もそれを見て、スペインに行っているからこそ、試合に出ることが最も大事だなと考えるようになりました。

他の国への移籍を考える選手は経歴を気にする必要はあるかもしれないけど自分はそのつもりもなかったですし、スペインで上を見た時に、語学を含めて、出れる1年を過ごして来季一つ上を目指すとか、それも大事だなと思いました。

もちろんカテゴリーや自分のチームの状況に左右される面もある。

例えば、スペインの5部以下とかは週3回しか練習のなかったりするので試合がないと成長している感覚がなかなか掴めなかったりします。だから、試合の重要性は増す。

でも今自分がいるテルセーラ(4部)は週5回とか練習があって、元1部、2部の選手もいるすごく成長できるチャンスの大きい環境だから、出れなくても我慢する意味はあると思っていたりします。

ー環境や自分の状況に左右される部分はありますね。雄大さんはマドリードからセビージャに移籍するとき6部から4部へ飛び級してますよね。

雄大 地域が違うので、比較できないけど、一応カテゴリー的にはこう飛び級ですね。

セビージャに来る前年のシーズン終盤に5部から6部へ移籍したのですが、その時も残るか出るかかすごく迷った。

怪我があり、プレー感みたいなのもなくて、メンタル的にも少し落ちているときに声をかけてくれたチームが6部のチームでした。カテゴリーは落ちるかもしれないけどコンディションあげて次のトライアウトに準備をした方がいいかなと思ってそのときは移籍を決断しました。

去年の経歴とかで取ってもらう以外は、僕たち外国人選手は7月、8月のテスト参加に自分のコンディションを持っていけないので、試合感とかコンディションの管理はとても大事。だから試合に出れる可能性の高い方を選びました。

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しっかりと言語を理解した上で輪に入りたかった

ー言語の問題も含め「外国人だから結果を出さなきゃ」みたいな風に考えていましたか?プロリーグではないけど「外国人」として見られる部分はありますよね。

雄大 いや、周りからとかではなく、サッカーをするために日本から一歩飛び出してきた時点で、 自分に言い聞かせた部分は大きいかもしれません。

それこそスペインは黒人とか中南米の選手も多いじゃないですか。特にマドリードではスペイン以外の国の人も多かったから、あまり外国人とかっていうのは感じなかったけど、逆にセビージャに来てすごい感じます。

自分は性格的にめっちゃバカできるタイプではないんですよね。実際に言語をしっかり理解して輪に入りたかった。

だから語学面は時間かけて努力というかたくさん勉強した。周りを見ていても、上に行く選手は言語の重要性をわかっていてしっかり取り組んでいたと思います。

ー語学の重要性はサッカー選手に限らず日本ではよく議論になります。
最近は日本語の先生をやってたり、SNSでスペイン語の動画を発信する様子も見ました。語学はどのように勉強したんですか?

雄大 渡航前は自分で少しやったぐらい。

1年目は日本の留学会社に用意してもらった学校に行ってました。でも、そこは日本人が多かったので2年目は自分でマドリードの公立の大学の外国人コースでスペイン語のクラスをとっていました

事前に語学の準備という話しだと、日本語で文法的に教わるのは大事かも。向こうに行ったらスペイン語で全部教わるので。

同時にサッカーしながら学べる言語もあるじゃないですか。

汚い言葉だったり。いい回しとかニュアンスとかは住まないと絶対にできない。もちろんベースは自分でつくらなくてはけないけど、それも同じくらい大切です。

その準備という点でいえば、反省点というか、もっとやっておけばよかったなって思うところ。

言葉の重要性は行かないと実感できない部分もありますが、語学次第で1ステップ、2ステップも上がれるというのが海外だと思っています。

自分は語学もサッカーも含め行ったからには上を目指したいというのがあって、すごくモチベーションになっています。

それもあって今テルセーラにこれたと思っていますし。

次回は私生活や海外渡航へのアドバイスなどに迫ります。部坂雄大さんのTwitternoteこちら

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