【大野嵩仁】間違えるって本当に怖い。ドイツサッカーの現状と『ひきこもり留学』にかけた想い

大規模な外出制限が続くヨーロッパ。

そんな中、ドイツで『ひきこもり留学』という名のもと、ドイツ語や英語で語学勉強や現地での生活の様子をちょっとユニークな発信方法をしている人がいる。

完璧では無いかもれないがそれでも彼がSNSで発信する理由とは。

今回のBecause of Challenges (だから挑戦する)は、ドイツで様々なことにチャレンジする大野嵩仁さんの連載第一弾です!

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『ひきこもり留学』とは?

ひょんなことからよーへーさんと知り合い連載を書かせてもらうことになりました大野嵩仁です。

ドイツのサッカーの下部リーグのリアルや、大学生活の様子、語学とサッカーなど自分が現地ドイツで感じたことシェアしていきますので、海外でサッカーをしたい方はもちろん、夢や、やりたいことに向かって一歩踏み出すのを躊躇しているそんな人の背中を押せたら嬉しいなぁなんて思っております。

そして読者の方が日本食を僕に送るきっかけになってくれたら、もう言うことはありません。冗談です。

さて本題へ。

ところで、『ひきこもり留学』ってご存知ですか?

知らないですよね。安心してください、おそらく知らない人が大多数です。

まずはこちらの短い動画をご覧ください。


ひきこもり留学とは、簡単に言うとYouTubeを使って行うアウトプット重視の語学勉強方です。

勉強する言語は自由で、現在は日本人・ドイツ人を含め15人のグループがあります

なんでYouTubeを使うの?と聞かれると、メリットは少なくても 8 兆3千個ぐらいあるんですけど、そのうちのいくつかを特別にこっそり教えようと思います。特別ですよ。

1.限定公開にして自分だけorグループの人だけが見れるように出来る
2.他の人の動画を見たりコメントすることでモチベーションが上がる
3.スマホの容量を取らない
4.過去の動画が整理されてるため簡単に成長過程が振り返れる

こんな感じです。

ちなみに、僕自身は撮った動画を公開していますが、グループのほとんどの人は限定公開にしてお互いにアドバイスをしあっています。

少し『ひきこもり留学』についてわかっていただけましたか?

でも、

「僕・私は英語出来ないし...」
「間違えるの恥ずかしいし...」

分かります。分かります。その気持ち。

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ダメダメな『未完成の自分』を発信する理由

間違えるのって本当に怖いです。

周りにどう思われるんだろう...なんて考え出したら夜も寝れません。

僕も大学や普段の生活でドイツ語で話したときに

「突然 何言ってんだ?」
「質問の意味理解してないな」
「てか、なんか顔でかくない?」

みたいな顔された時は、そりゃあもう本当にへこみすぎて消えたくなります。(顔は隠し切れないけれど。)

でも大丈夫です。この動画をご覧ください。

皆さんも多分お気づきになっていると思うんですが、

自分でもびっくりするぐらい英語出来ないんですよね。もうほんとにびっくり。

義務教育のせいだ!
日本の英語教育のせいだ!
なんて口が裂けても言えない英語力です。

あと、この動画見てなんかホッとした人いません?

そう感じた方は性格が曲がっているか、僕より英語が出来る証拠です。(後者であって欲しい)

今ではSNS上で沢山の人が色んな言語ー特に英語ーで発信されている方がいます。

そういう方たちは自分の血のにじむような努力は見せず、
『頑張れば誰でもこうなれるよ!』
というのを教えてくれて本当に凄いなと思うのと同時に
「自分には無理だ...」
「この人たちと僕・私は違うし...」

みたいに、自分よりも圧倒的に優れてる人間と同じことをやって、勝手に比較して悲しくなったり劣等感を感じたことは誰しもあると思います。

例えば、僕、超絶音痴なんですけど、歌上手い人とカラオケに行った時のトイレに行く頻度と飲み物を取りに行く回数が、 音痴同士で行く時の8倍になるみたいな…

だから、そう思うこと自体自然だと思うんです。

反対も同じで、

「おれ、そんなに英語出来ないけど大野よりは出来るわ」
「私、歌そんなに上手くないけど 大野よりは上手い」
「僕・私そんなに顔小さくないけれど大野よりは顔小さい」

そう感じる事って多々あるじゃないですか。(やかましいわ )

僕の場合は人生の約3分の2以上の時間を後輩・同級生・先輩あらゆる方たちにイジりにいじり倒されてきたので、そういう風に思われても全然へっちゃらですし、なんなら嬉しい(え?)のですが…みんながみんなそうではないですよね。

僕がひきこもり留学を通して、このダメダメな英語も出そうと思ったのも、誰かのやりたいと思ってたけど中々踏み出せなかった、その最初の一歩を踏み出すきっかけになれば思ったんです。

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ドイツサッカーの実情と日本サッカー

さて『ひきこもり留学』を始めた理由ですが、もう1つあります。

それは、ドイツサッカー留学の実情と日本サッカーの発展です。

1つ目と打って変わって、だいぶ大きな話しになります。笑

ドイツには毎年、本当に多くの日本人が
「ドイツでプロになるんだ!」
「大卒・新卒を捨ててでもサッカーで夢を叶えるんだ」
と心に決めやってきますが、大半の選手がプロになれず日本に帰っていきます。

最近では、その数に比例して沢山の留学会社も存在します。

僕自身は留学会社を使っていないので詳しくは分からないのですが、かなりの額を支払ってドイツに来たのにも関わらず、まともなサポートをほとんど受けることが出来ず困っている選手もこの目で実際見てきました。
(ある選手は僕のチームの練習に参加した際、一回も会社の人が練習を見に
来てくれなくて、僕が監督の間に入って練習参加や契約の交渉をボランティアでやったこともあります)

もちろんしっかりとサポートしてもらってる選手もいますし、個人的には本当にちゃんとやってくれる留学会社なのであればそこにかけるお金は良いと思っています。

同時に5部の中位から下のチームのほとんどは、ドイツ語が多少できれば練習参加から契約までひとりで出来ると自分の経験から見て感じます。

僕自身はドイツに来て6部のチームに初めて練習参加した時は、練習時間を聞いて勝手にロッカーに入って着替えて座って待って、
監督に『お前は 誰なんだ?』
と聞かれた所から練習参加させてもらって契約しました。

 ※もちろん運もあるのでお勧めはしませんが、あの当時はどうやって練習参加するとか分からなかったのでメンタルでなんとかしました

話しが少しそれました。

ドイツサッカー留学についてはまたの機会にしっかり書ければと思っていますが、ドイツサッカー留学と日本サッカーの発展の為に、ひきこもり留学がどう繋がるのでしょうか。

語学の基準が変われば全てが変わる

「語学の基準が変わればドイツサッカー留学の基準が変わる」
「選手の能力値には言語も含まれる」

これらは僕の持論です。

もう少し掘り下げます。

先ほども書いた通り、ドイツに沢山の選手がやってきて、ほとんどがプロになれず「ドイツでサッカーだけ」やって帰っていきます。

果たして彼らは実力的に足りてなかったのでしょうか?
そうだと思いません。

大学サッカーの関東一部や高校サッカー選手権で優勝した時のスタメン、高校選抜に選ばれてた選手など、僕なんかよりはるかに凄い経歴と実力を持った選手が沢山来ます。

そのような選手たちの多くはサッカーに対する意識も高く、バイトと練習以外の空いてる時間に自主トレしたりジムに行ったり、食生活を意識していたり、本当に選手として尊敬できる人達が多いです。

だけど、誤解を恐れずに言うとプロになれなかったほとんどの選手が「サッカーだけ」しかしてなかったんです。

彼らの能力値はスピードやテクニックなど華やかな部分はものすごく高いが、語学の欄がほぼ0なんです。

語学に伴って戦術やコミュニケーションの欄も日本にいた時よりガクッと下がってしまい、例えば、戦術やコミュニケーションの値が低いから「得意」であったはずの攻撃も下がってしまい結局選手としては評価されない。

明らかに実力があっても言葉が喋れないだけで試合に出れなかったり、満足にプレー時間を与えてもらえなかったりする。

サッカーではチームメイトと満足に喋れなくても下ネタや汚い言葉を使って仲良くなれるのも事実です。

でも、
戦術が理解できない。
仲間と真面目な話や、深い話が出来ない。
ミスをなすりつけられても反論が出来ない。

そうなると仲が良い奴から段々と都合の良い奴に変わっていく

下部リーグでも監督は結果が出なければ、すぐにクビになります。戦術を説明しても理解できないorしゃべれない選手は使いづらい訳です。

ドイツでは 3 部は完全プロで4部もプロリーグ表記です。(4部はセミプロもいます。)

4部からはスタジアムや観客の規模も大きく変わります。

ドイツサッカー留学で4部からスタートできる選手はほぼ0。

4部に直で入るような選手は J リーグのチームを断ってきたような選手たちで、基本的に5~7部のチームで自分も含めほとんどの日本人選手がプレーしているのが現状です。

でも、ドイツに来る日本人選手が英語が喋れたら?ドイツ語が喋れたら?

どうでしょう。

僕はこのMax5部という基準が変わると思っています。

ドイツ4部からスタートできる選手が増えるかもしれない。

ドイツ4部で活躍すれば、3部だけじゃなくて、Jリーグに逆輸入できる選手も増えるかもしれない。

日本にいる沢山の素晴らしい選手たちが
『稼げないから』
『プロとしては出来なそうだから』
という理由で辞めずに済むかもしれない。

さらにその先、ドイツでの経験や語学の重要性の新しいバトンを、次の世代のサッカー選手により良い状態で渡せるかもしれない。 

海外に飛び出すもっと若い可能性のある選手が増えるかもしれない。

そして、「本当の世界基準」が日本人の僕たちの中に芽生えるのかもしれない。

彼らが日の丸を背負ってピッチに立つときには英語は出来て当たり前。

各国のリーグの言葉を当たり前のようにテレビの前で喋り、それを見て育った、さらにその次の子供たちの基準はまた大きく変わるかもしれない。

僕のこの『ひきこもり留学』はもしかしたら何の役に立たないまま終わってしまうのかもしれないけれど、いつか日本がワールドカップで優勝するその日を夢見て、「語学の”基準”を変える」ことで日本サッカーに恩返しが出来たらと思ってます。

まあ、この話しは少し壮大すぎるので、まずはここまで読んでくれたあなたの、何かを一歩を踏み出すきっかけになれたのなら、体張ってひきこもり留学を始めて良かったなと思います。

みんなで#コロナじゃなくてモチベ感染 していきましょう!

(文:大野嵩仁 編集:よーへー 冒頭画像:@yu_ta_ro_97)

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